SAMYANG AF 12mm F2 X FUJIFILMを使ってみた感想

最終更新日

X-E4を買ってから、というよりXマウントに移行してから超広角レンズを持ってなくて早く欲しかったんですが、XF10-24mm F4 R OISと迷いに迷った挙げ句SAMYANG AF 12mm F2 Xに決めました。
Sony Eマウント用だとそれなりに情報は出回っているのですが、FUJIFILM Xマウント用はまだまだ買っている人が居ないのか皆興味が無いのか情報が無かったので筆を執る事にしました。

この記事では、何故SAMYANG AF 12mm F2 Xに決めたのかということと、使ってみた感想、レビューを書いてみたいと思います。

SAMYANG AF 12mm F2 Xのスペック情報

項目
焦点距離12mm
明るさF2.0-F22
レンズ構成10群12枚
画角99.1°
大きさ59.2mm×Φ70mm
重さ213g
フィルター径62mm
最短撮影距離0.19m
最大撮影倍率×0.09
絞り羽根7枚
対応撮像画面サイズAPS-C
対応マウントソニーEマウント
富士フイルムXマウント

個人的にこのレンズの最大の特徴は軽量であるという事と、何より寄れる(最短19cm)という事かなと思います。

この価格帯でこの小ささ軽さでこの最短撮影距離のレンズはXマウントでは他に無いんじゃないでしょうか。
X-E4で使うという点、個人的には飯撮りが多いという点で有利な特徴だと思います。

外観

SAMYANG AF 12mm F2 Xの外観とX-E4に装着した時の参考写真です。

正面
右側面
左側面
真上
XF35mm F1.4との比較(フード無し)
XF35mm F1.4との比較(装着イメージ)
XF35mm F1.4との比較(フード無し真上)

XF10-24mm F4 R OISでは大きすぎた

中古でそれなりに出回っているXF10-24mm F4 R OISと最後まで迷いました。
中古価格でSAMYANG AF 12mm F2 Xの新品価格よりも少し安い程度でしたが、X-E4で使う事を考えるとどうしてもでかく、重いという事が引っ掛かりました。

410gという重さと8.7cmという長さは、フルサイズレンズや他のAPS-Cの超広角レンズと比べると軽く小さいのかもしれませんが、それでもグリップの無いX-E4で使うには不安しかないのです。

一方で、SAMYANG AF 12mm F2 Xには手ブレ補正がありませんのでボディ内手ブレ補正の無いX-E4で使う場合は手ブレの心配があると思う人もいるかもしれませんが、私はあまり動画を撮らないという事と、超広角域においてこれまで手ブレで困ったことは無いので気になりません。

X-E4はISO感度を上げてもそれほどノイズは気にならないので、シャッター速度とカメラの構え方でブレないように気を付ければ良いだけです。

ワイド端(広角端)が10mmと12mmという事で2㎜の違いはあるけど、その違いとこれらのある種のデメリットを比較してこの12mmを選びました

どうせワイド端しか使わないので

これまでの経験上、超広角ズームにしたところでどうせワイド端しか使わないので単焦点で良いんです私は。

欲を言うと絞り開放値がF2.0じゃなくてF3.5で良いので12mmじゃなく10mm、せめて11mmが欲しかったところですがこの小ささですから仕方ないですね。

作例

仕事だとか天気だとか気分の問題だとかで実はあまり持ち出せてはおらず、室内で使う事が多いのであまり参考になる写真を掲載できないのですが、ボケ感とか広角感の参考になれば嬉しいです。ちなみに全て絞り開放でフィルムシミュレーションはクラシッククロームまたはそれをベースにしたものです。

また見せられそうな写真ができたらここに追加していこうと思います。

25cmくらいまで寄ってみました。流石にF2.0だと結構ボケます。ただ、少しボケが煩い?どうせなら最短19cmでも撮っておくべきでした。。
四隅は少し光量落ちがありますが個人的には「味」として嫌いではないです。商業写真は撮りませんので。
露出アンダー気味ですが私のせいでレンズの問題ではないので気にしないで下さい。こうして見るとそこまでボケの煩さもありませんね。

使ってみた感想とか

結論から言うと気に入りました。

X-E4に付けて使った事しかありませんが(XマウントはX-E4しか持ってない)やっぱり小さいという点が、カメラの見た目を損なわず撮影テンションを維持できるというのと、小さくて軽い事で他のレンズを付けて出かけても、長財布を入れたボディバッグにも一つ忍ばせておけるというのが良いと思いました。

更に、F2.0という明るさはその気になれば限界まで寄って思いっきりボカすこともできるので、何というか心の余裕というか安心感が違います(笑)

XF10-24mm F4 R OISをはじめとした他の超広角レンズ達は10mmスタートで羨ましいのは否定できませんが、でか重いレンズをX-E4に付けたくないし案外12mmくらいの方がそこまでパースも無く自然な超広角写真が楽しめる気がしてきました。たぶんこれまで10mmで慣れてるその2mmの違いに関しては今後気にならなくなるような気がしています。

あと、AF性能についてですが、少なくとも中央1点または中央一点で合わせて構図を変える、という使い方においては全く不満無くスイスイ合います。ただ、今回の作例の様に白めの桜の花びらと背景の白い雲が重なるようなシーンだと何度かAFし直さないと合わない事が結構ありました。

絞りリングが無いので他のXマウントレンズで慣れている人には違和感があるかもしれませんが、私はXマウントは初心者ですし寧ろカメラ側で絞り変更できればそれで良いので気になりません。(とは言えXF35mm F1.4に付け替えた時にダイレクトに絞りリングで変更できるのはやっぱり良いなとは思いました)

という事で新品6万円弱で買えるレンズとしてはお勧めです。

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