富士フィルム『X-E4』を買いました
お久しぶりです。
今さらですが、富士フィルム『X-E4』を買っちゃいました。XC15-45mmレンズキットです。
そこで、約8年もの間放置していたこのブログに記事を書いてみようと思い筆を取りました。(裏でちょこちょこWordPressのデザインを触って遊んだりはしてました笑)
この記事では、これまで色んなカメラメーカーやマウントを経由して、なぜ『富士フィルム』のカメラにしようと思ったのか、なぜ『X-E4』を選んだのかを書いてみようと思います。
何故今まで富士フィルムを使わなかったのか
理由は簡単で、「操作性が悪そう」だったからです。
ほとんどの富士フィルムのカメラに見られるような軍幹部の露出補正ダイヤルや、レンズ側絞りリングの操作による撮影など不要でしょと。撮りづらいでしょと。そう思っていました。
また、X-T10が出た頃にお店で触った時も、操作性やレスポンスに関して「何かこれじゃない感」が強かった覚えがあります。
何故『X-E4』に決めたのか
私が使用した細かいカメラ遍歴は「about」に書いてありますので、検討されている方にはより参考になるかと思いますが、結論から言うと、X-E4に決めた最大の理由は「見た目」ですハイ。
操作性が他社のカメラに近づいた上に強力な手ブレ補正のあるX-S10ともかなり迷いましたが、やはりデザインと小ささ、軽さで決めました。
カッコいいんですよほんと
もちろんこの手の趣向性の高いカメラは好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、もともと私がカメラを知ったのは、亡き祖父が幼少の頃の私を撮ってくれていたレンズ交換式のフィルムカメラだったりするので、どうしてもその頃のカメラの見た目というか思い出が頭から離れないんだと思います。
今思えば自室に現像用の暗室まであったじーちゃん、やっぱり凄いと思う。
写真の編集が億劫になった
これは、X-E4というよりは何故富士フィルムにしたのか、ということに繋がりますが、これまでもずっとFujiのカメラに対する憧れは持ち続けていました。
色味が良い、肌色が良い、画質が良いといったイメージがありました。
実際に色んな人のブログやSNS、YouTubeを見ていてもどれも私好みでした。
最初から好みの画が出るなら後から色味の調整をする必要が無く「撮って出し」のまま保存できるというわけです。
どうせ趣味だから結果よりも楽しさを
子供達もある程度大きくなり(執筆時点で中1と小5)、綺麗な写真を残すとか失敗したくないといった感覚が薄れてきているのか、これまでのように撮影の結果に過度な期待をされることも無ければ、プレッシャーのようなものも無くなりました。
ただただ趣味として自分が楽しく撮れたり、モチベーションを保てる事の方が重要だと考えるようになったんだと思います。
『X-E4』 の良いところ
軽い
APS-Cフォーマットではボディ単体で364gとかなり軽い部類です。
約10年間使用したマイクロフォーサーズカメラのボディ並みです。
後述しますが、この軽さでないとグリップが無いので持ちにくさに繋がってしまいます。
シャッター速度1/32000が使える
これはSony α6400を使ってた頃から欲しかった速度で、1/4000だとせっかくの明るいレンズでも屋外だと絞りを開けられないんですよね。
これがα6400から買い替えた理由の一つになってるのも事実で、やっぱりせっかく明るい単焦点を付けたなら外でもド開放でボカしたいじゃないですか(笑)
NDフィルタ使えよって話ですが、出張とか旅行では少しでも荷物を減らしたいしフィルタを脱着するのは手間ですもん。
X-E4の場合1/4000以上は電子シャッター(私は無音設定にしてます)になるので被写体の動きが車のように速い場合は被写体が歪んで写る可能性はありますが、私はそういう物を撮らないので今のところ弊害はありませんし、晴天の屋外でXF35mm F1.4レンズを開放で使っても1/32000で足らない場面はありませんでした。最高でも1/24000くらいだったかな。
しかも1/4000で足らない場合は自動で電子シャッターになってくれるのはかなり便利だと思いました。
シャッター音が良い
地味にこれ大事なんですよね私にとっては。何と言うか撮ってて気分が上がります。
YouTubeでもいくつかシャッター音が聞ける動画があるので参考にしてみて下さい。
操作性が『意外と』良い
もともとOLYMPUSのE-M5m2を使ってた頃の操作性には満足していて、その後α6400に変えた際にはダイヤルとボタンも減って使いにくいと思っていました。
最終的には慣れて問題無く使えるようになったんですが、今回X-E4にするにあたりボタンやダイヤルは更に減ることになるので一番心配していた点がこれでした。
ところが、X-E4は数少ないボタンやダイヤルに割り当てられる機能が豊富であることに加えて、「タッチファンクション」という液晶画面の上下左右のフリック操作に機能が割り当てられる事で目的の設定に素早く変更する事が可能なんです。
今までE-M5m2やα7IIの充実したボタン、ダイヤルでやりくりしていた自分にとってもこれは嬉しい誤算で、事前に心配していた程は不便に感じていません。
もちろん物理ボタンやダイヤルが多い方が良いのは間違いありませんが、X-E4はそういうコンセプトのカメラでは無いように思えますし、その割には意外と使いやすいという事は迷っている方にも伝えたい点です。
やっぱり色味と写りが良い
富士フィルムと言えばこれですよね。
小さい頃からフィルム写真をたくさん見てきた事もあってか、何とも落ち着く画が撮れます。特にフィルムシミュレーションのクラシッククロームとクラシックネガが大好きで基本こればかりです。
しかも私がこれまで使ってきたどのカメラよりも色や画質についての調整項目が多く、フィルムシミュレーションを更に自分好みに仕上げることもできますし、それらを一撃で呼び出せるカスタム設定登録機能が非常に優秀だと感じました。
あと、何と表現したらいいのか分からないんですが、光と影の表現がとてもエモいというか綺麗というか、ダイナミックレンジが広いのとはまた違う得も言われぬ画を出しますね。特に光と影の差が大きい時の影の捉え方がとても好きな感じです。
きっと富士フィルムユーザーの方には言わんとする事が分かるんじゃないかなと思います。
APS-Cサイズのセンサーとは思えない表現力なのは、やはりフィルムメーカーの真骨頂なのでしょうか。各社ともフルサイズを主力にしようとしているところを敢えてAPS-Cに拘って作っている富士フィルムの意地を感じますね。
『X-E4』 の気になるところ
これまで散々良い事ばかり書いてきましたが、やはりX-E4でも気になる点はいくつかありました。
握りにくい
見たまんまです(笑)
分かってて買ってるしそのおかげでこのカッコよさなので驚くほどの事では無かった訳ですが、今思えば割とグリップの深かったα6400を使ってた後なので余計に感じます。
例えば買い物袋を左手に持ったまま、子供たちの姿を後ろから追いかけながらサクッと撮りたい時など、右手だけで何とか撮ることはできたとしても、ダイヤル操作やボタン操作は困難なレベルです。
ちなみに私の手は男性にしては小さい方です。
このカメラはそういった使い方ではなく、左手でレンズをしっかり握り逆に右手は軽く添えるだけ、というスタイルで使うもののように感じています。
少しでもグリップを改善しようとサムレストを調達しようとしたんですが、純正品が7000円以上となかなかのお値段なので、Amazonで2500円くらいのやつを買いました。なかなか良い感じに握りやすくなりましたし質感も悪くありません。
これです。ぐらぐらすることも無くしっかりしていてオススメできます。
そもそも富士フィルムのレンズは絞りをレンズのリングで操作するのであまり片手で使う事は想定されてないのかもしれません。
話は少し逸れますが、絞りをレンズのリングでも操作でき、更にリング位置を「A」の位置に合わせることでボディ側のダイヤルでも絞りが変えられるのがとても気に入っていて、絞りリングの絶妙なトルクとクリック感と共に回しているあの感じだけでも酒が進みそうな趣向品ですね富士フィルムのレンズは(笑)
オートフォーカス性能がやや弱い
これまで使ってきたα6400などと比べること自体が酷なのかもしれませんが、やはりSonyのそれと比べてしまうと一世代前感は否めません。
もちろんレンズによるとは思いますが、フォーカススピードや精度など、例えばフォーカスエリアをワイドにした状態で意図したところに一発でピントが合う確率はα6400の圧勝ですし、コンティニュアスAFの追従性もやはりX-E4の方が劣る印象です。
ただまぁその辺も予め分かってましたし、それでも富士フィルムを選んだ上記のような理由がある訳ですからあまり気にしていません。
最近はもう「ピント合わなくても雰囲気さえ写れば良い」とさえ思えてきた自分もいるからかもしれません(大丈夫か俺)
ただ、感覚的にはE-M5m2よりはAF性能は良いと感じます。特にAF精度と追従性。Sonyが異常なだけです(笑)
お気に入りのストラップが使えない
X-E4はストラップ取付部が一般的な丸型ではなく一眼レフカメラに多い平型(スリット型)のため、何年も使ってきたお気に入りのレザーストラップが使えません。
これについては別のレザーストラップで代用してますが、いずれはPeak Designのアンカーリンクスかまたはそれっぽいものを使ってお気に入りのストラップに戻そうとしています。(あまりパーツを増やすと質感が損なわれる気がしてますが)
作例
下手くそスナップですみが参考になれば嬉しいです。
たぶん全部XF35mm F1.4だと思います。
まとめ
- カメラは握りやすいとは言えないが、心配するほどでも無い。
- 操作性に関しては全く問題無いと思うのでそこを気にして躊躇している人は今すぐGoです。
- 画質や色味を気にしながら撮る必要がなくて楽ちん。安心して使えるって地味に効いてくる。
- 所有欲を満たすカッコよさと質感。持ち出さない時でも家の中で眺めてお酒のあてに。
今後は超広角レンズとフルサイズ換算で35mm前後の単焦点レンズが欲しいなと思ってます。
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。